処方箋医薬品の取扱い

処方箋医薬品とは、基本的にはドクターの処方箋を交付された人間以外に対して、その販売をしてはならないと定められている医薬品のことです。

薬剤師や薬局開設者、更には製造販売業者や製造業者、ドクターや歯科医師がその業務上で用いることを目的として当処方箋医薬品を購入したいという場合のみ、販売を許可されています。

処方箋を受けた者以外への販売や譲渡を行なった場合、罰則が設けられており、この処分を受けるというのが、一般的なルールになっています。

基本的に医療関係者や製薬会社の人間以外が処方箋医薬品を処方箋なく手に入れることは出来ないことになっています。

処方箋が必要なのには、当然に理由があります。

その理由とは、やはり副作用などのリスクが高く、良い意味でも悪い意味でも、強力な効果を人体にもたらす医薬品であるということです。

医学の知識はもちろん、薬学の知識などもまったく有していないずぶの素人がおいそれを使用をしてはならない劇薬であるということを自覚しておくべきでしょう。

劇薬であるとは言いましたが、基本的には処方箋医薬品は、ドクターの目によって、患者さんの症状や体質といったものをしっかりと調べ、それにベストマッチした医薬品を選択していますから、ドクターや薬剤師といったものの指示を守り服用する分には、何も心配することはないのです。

一番こわいのは、いつも出されている医薬品だからといって、勝手に解釈を拡大し、使用量を変えたり、同じような症状に悩む他人へと譲渡をしてしまうといったような行為を行なってしまうことです。

例えば同じ風邪の症状が出たとしても、それぞれの人間によって、マッチする医薬品というのは違ってくるというのが一般的です。

それにも関わらず、薬学などの知識も有していないのに、同じような症状があり、自分が服用した場合には効果があったということで、簡単に他人に譲渡をするような行為はかなり危険だといえるのです。

直接生命に関わるような重大なトラブルに発展するといったことは考えにくいですが、やはりそれぞれの身体や症状に合った医薬品というものはありますから、特に処方箋医薬品の取扱いについては、簡単に考えてはいけないということだけは覚えておきましょう。

飲み合わせると肉体にダメージを引き起こしてしまうような飲み合わせもありますから、日常で服用しているサプリメントや医薬品の情報も知らない他人に対して、処方箋医薬品を譲渡するなどといったことは、絶対にやめるようにしましょう。

 

 

処方箋医薬品の歴史

 

 

処方箋医薬品については、平成17年度に医薬品の区分が改められた時に新しくカテゴライズされた医薬品の分類になります。

この平成17年までは、要指示医薬品としてカテゴライズされており、処方箋医薬品という分類の仕方は存在しませんでした。

処方箋医薬品は、ドクターの診断等にもとづいて治療方針が決定された医薬品であること。

その上で耐性菌を生じやすい医薬品であり、その使用方法等が難しいとされている医薬品であること。

更には病状や体質などの違いに応じて適切に使用されなければ、安全性が保てないものであったり、有効性が期待出来ない医薬品になります。

他にも、重篤な副作用を引き起こしてしまう可能性があり、その発現防止のために医療機関などで医学的検査等が行う必要がある医薬品。

そして興奮作用や依存性といったものがあり、本来の治療目的ではなく、別の目的で使用される恐れのある医薬品というものが主に処方箋医薬品として指定されています。

ざっと挙げてみると、注射剤であったり、麻薬。

他にも精神疾患などに用いられる向精神薬や覚せい剤といったものも処方箋医薬品には指定されているのです。

麻薬や覚せい剤、向精神薬といったものは特に、精神治療以外でも、本来の目的とは別に用いることを望んでいる人間も多いものです。

このように、簡単には手に入らないようなルールを作っているわけです。

近年では、海外から個人輸入をして向精神薬などを不正に輸入して、治療目的ではなく、快楽目的で利用している方もいらっしゃいますが、こういった使用の仕方は非常に危険ですから、絶対にやめておきましょう。

こういった処方箋医薬品というカテゴライズが出来たのは、これらの医薬品をそれまでは口頭指示による明瞭ではない販売行為が行われていたからです。

処方箋医薬品というカテゴライズが出来たことによって、特にそれまで曖昧だった注射剤や麻薬製剤の適正使用が実現されるようになったのです。